私はやはり、アホなのでしょう。
スポーツブックのアービトラージで稼ごうと誓いを立てたのに、
その1回あたりの利益率の低さのため、つい浮気心が出てしまいます。
「アービトラージ以外でも稼げる方法があるんじゃないのか?」
という考えが頭をよぎり、「いつものあの方法をやってみなよ」
というアクマのささやきが聞こえてくるようです。
「いつものあの方法」といのは、人前で言うのははばかれるような、
セコイ、まったく男らしくない方法なのですが、
「稼げりゃいいんだよ」
という、私にとっては結構説得力のある言い訳により市民権を得ている方法です。
「教材なんか買わなくても、自分で稼ぐ方法見つけちゃったよ。オレってもしかして天才?」
などと言う独り言が、ピーナッツを食べながらだらしなく開いた口から、ヨダレとともにこぼれていました。
この方法の内容については、また別の機会に書きますが、結果を申しますと、
1回で$40の損失!
絶対大丈夫だと思って、いつもより多く賭けたら…爆死!
ふらふらになりながらも、ここで全てを放棄してしまう訳にもいかず、
気を取り直して、アービトラージを始めることにしました。
いつも通り、5つのブックメーカーとアラートサイトを開き、
「ピポッ!」が鳴るのをひたすら待ちます。
土曜日の夜なので、けっこう頻繁にアービトラージが発生します。
15分もすると、利益率2.6%というサッカーの試合が表示されました。
「ん、なかなかいい滑り出しだ。」
と、Sandecja Nowy Sacz(オッズ:1.95)に$30、Warta Poznan(オッズ:2.16)に$27を「Draw No Bet(引き分けなし)」の方法でBetしました。これでどちらかが勝てば$1.32~$1.5の利益、引き分けなら掛け金が戻ることになります。
資金が少ないので、利益も小さいですが、これを1日2~3回、毎日続ければ、1ヶ月に$100ほどの利益が出る見込みです。そうすると、翌月からBet金額を増やすことができるので、利益も加速していく…、半年後は…、1年後は…。
おっと、また夢想してしまいました。
我が家は通信速度が遅いので、正常にBetできたかどうか、
分かるまでに最大30秒ほどかかる場合があります。
待つことしばし。すると突然、
「この試合(Sandecja Nowy Sacz)には$15.86しかBetできません」
という悪魔のメッセージが…。
Warta Poznanの方はすでにBetが完了しています。
「げ、やっちまった…。」
$15.86はとりあえず確定させ、
「どうする?どうする?」と回らない頭にゼンマイをかけ、考えているうちに、
またも「ピポッ」の音。今はそれどころじゃないよ、と思いながらも、一応確認してみると、
な、なんと、利益率41%というサッカーの試合が表示されました。
HibernianとCelticの試合です。普通、このような利益率の高いアービトラージは、
数秒から数十秒で消えてしまうのですが、このときは結構長く続いていました。
「捨てる神ありゃ拾う神あり!」とばかりに、この試合に全神経を集中させることにしました。リーグの表示の仕方がブックメーカーにより違うので、探すのに戸惑いましたが、無事見つかりました。試合日、チーム名、ハンディキャップの数値も確認、「よし、間違いない。ん?オッズがアラートサイトの表示より上がっているな。このオッズで計算しなおしてみると…。おお、60%の利益だ!」
私は歓喜し、急いでBetを終わらせました。
この時、ちょっと掛け金がアンバランスになっており、ホームが勝てば41%、
アウェーが勝てば60%という賭けになってしまいましたが、まあ、それでもよしとしましょう。
私はここで一旦、今日の賭けをEXCELにまとめて記録して行きます。
この辺、私はまめです。そんな自分が好きだったりします。
ブックメーカーの未確定Bet記録をEXCELにコピペしているとき、何か違和感が…。
「ん、ん~?+と-が?」
なんと、アラートサイトではCelticのハンデは(+1.5)だったのが、私がBetした時には(-1.5)になっているではありませんか!
オッズが変わっていると気づいたときに、気づくべきでした。
オッズが上がったのを見たとたんに、私の頭の中にはハイジの草原が広がり、
「儲かるぞ~儲かるぞ~儲かるぞ~」というアルプホルンの音がこだましていましたので、
ちっとも気づかなかったのです。
「なんでハンデが+-反転するんだよお~」
このままでは、勝つ可能性もありますが、負けて大損する可能性の方が高いようです。
本日合計「-$98」の可能性が…。
嫁が鬼のように怒る顔が浮かびます。
いや、怒られるのはちっとも恐くはないのですが、
あの小さな手に似つかわしくない、強靭な指の筋肉から繰り出される、
「ツネり」が想像を絶するほど、猛烈に痛いのです。
1週間は消えない、真っ赤な内出血の跡を残す、「ツネツネ攻撃」の恐ろしさは、
体験した人しか分からないことでしょう。
しかし、結果的には、この2つの試合ともBetミス後の対処を行い、
利益に持って行きました。
「ぱあっ」(目の前が急に明るくなる音)
その内容は、また明日。
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